春に引き渡しを終えたオーナーご夫妻がスタジオを訪ねてくださいました。
来る冬に向けて薪についてもろもろ相談にのっていただきたいとのこと。
薪小屋は必ず必要か?
土埃にはなりますが風通しを良くすれば雨ざらしでもよいのです。
一番いけないのはシートでラッピングして蒸らしてしまうこと。
市販のラックに積んで上にトタンをのせる程度で良いです。
斧は?
外国製品は欧米体型向けなので重く、柄も短いので私たちには危険です。
450匁ほどの国産斧が良いです。柄が長く適度な重さなので空振りしても
脚を打ってしまうようなことはありません。
早速薪割の実践です。PDOの薪割の流儀は2通りあり、
細田流は男割り、中村流は女割りです。どちらでもよいですが、
女割りはかよわいひーさんでもやります。オーナー奥様でもOKな割り方。
チェーンソーは電動?ガソリンエンジン?
電動は清潔で手軽ですがパワーがなく、玉切りは疲れてしまいます。よって危険です。
混合ガソリンのもので、できるだけ軽量、パワー大のものが安全です。
量販店購入は避けるべきです。同じ型番でも耐久性が劣る上、メンテナンス対応が
悪いからです。
ひーさんの女割りお手本実演です。
腕が鈍っているのか、割れませんでした。
かっこわる。
中村@PDO
昨夜からの大雨は予報通り朝には上がりました。
「じょうもん平の家」があるもんがく平で完成建築の撮影は実行されました。
雲一つない秋晴れ、というよりも雨上がりで多少不順気味の空の方が
表情のある迫力画像が撮れます。
撮影での私の役割のほとんどは写真家の助手。
丸一日かけて自らがなした設計を客観的に評価できるまたとない機会でもあります。
家は私に対して様々なメッセージを投げてきます。
夕景のシャッターチャンスを待っていると背後で今まで見たこともない、
気象現象が起きていました。
南アルプスの広大な裾野に一直線に切れた雲の隙間がバーミリオン色に染まっています。
思わず息をのむ美しい光景です。
撮影は星空の夜景を最後に終えることになります。
今日も長い一日になりました。
中村@PDO
お引き渡しからちょうど1年。
経年検査で中村と美鈴の家を訪ねました。
目標だった年間100日にはわずかに及ばなかったようですが、
都内から四季を通じて様々な表情を見せてくれる高原の家へ。
ぼーやたちはお父さんお手製の網戸の入り口を通って、
自由に庭を駈けまわり、疲れたらホッとする部屋の中でお昼寝。
ぼーやたちと過ごすために建てた高原の家。
喜ぶお母さんを横目で見ながらスヤスヤ・・・
家も中村も自然と笑顔になります。
細田@PDO
土地選びの段階でお声かけいただくことも多くなりました。
そこに家が建った時に生まれる空間や
自然・地域社会とのつながりは想像しづらいことでしょう。
ひとつの解として、まだ存在しないものを予見して形にすること。
それが建築家の仕事でもあります。
「こっちか?あっちか?」
分かれ道では立ち止まることもあります。
自分にとって家族にとっての大事な時間。
わたしたちができること。
それは話を聞き、ともに感じるお手伝い。
住まい手の選択の先に、
建築ができることがあるのだと思うのです。
細田@PDO
毎週火曜日は外構整備の日。
雨続きでしばらくお休みでしたが、昨日は久しぶりに青空が広がり、朝からうずまきスタジオの庭仕事。
redくんが慣れない手つきで通路へ伸びているツル性植物をチョキチョキ。
建築と違い、動いている植物。いきもの相手なのです。
未来の姿を想像し、愛情を持って時に大胆に手を入れることも大事ですね。