完成から一年ちょっと。
経年検査と造園計画のお打合せで、
甲斐駒コーナーウィンドーのある家を中村と訪ねました。
引き渡し時にはまだ未完成だったリビングのコーナー。
低いソファと好きな絵本や小物たちが揃い、
小さな世界をつくりだしています。
環境が求める要件と住まい手の要望。
そのふたつを建築家が受けとめて、
未来のあり方を予見した建築デザイン。
実はお引き渡し時の段階では、まだ未完成なのです。
住まい手が暮らす時間の積み重ねと身近な関係性が、
家族の居場所をつくりあげていくのだと思います。
野菜を育てるには植え時を的確にすることが大切です。
じゃがいもは4月中に畝を造成、肥料を施し、GW中には植え付けをしなければいけません。
にもかかわらず、また遅れました。2週間遅れです。
富士見駅前の種苗屋さんに現場の帰りに寄ったときには、
キタアカリ、アンデスはもう売り切れで男爵しかありませんでした。
これは残念です。経験がなく不安でしたが男爵にしました。
盆休みの前に収穫をしました。配給をするためです。
やたらと大きいものも多くありあす。
特権で一つだけ味見をしましたが、大きいものはおいしくないですね。
やはり八ヶ岳ではキタアカリが育てやすいし、適合しているようです。
REDくんが丁寧に仕分けをしてくれました。
じゃんけんの争奪戦は白熱しました。
家族の暮らしやそこで過ごされる人たちを包み込みながら時に解放する建築。
唯一無二の建築は、敷地に立つことからその物語が始まっています。
未来のあるべき姿を予見する1枚の設計図。
たくさんの力が結集され、スケッチは形へと立ちあがっていきます。
自然の環境、家族、向こう三軒両隣の隣人たち、地域社会。
見えない境界線を越えて応答していくデザインが、住まい手と共に関係性を育んでいくのだと感じています。
こーちゃんに会いに、鹿谷へ。
引き渡しから3ヶ月がたちました。ラグを敷き、当初はソファーを置く計画もありましたが、現在はこんな様子です。
「あまり物は置きたくない」
暮らしの中で大事にしたいこと、この空間であらためて確認されているようです。
窓から見える鹿谷のカラマツ林、その中に点在する広葉樹の若木たち。
内と外との繋がりと住まい手家族が想いが、心地よい居場所をつくりあげているようです。