自然環境豊かなエリアではたとえ平坦に見えても地面は傾斜していることが普通です。
また、小刻みに起伏のある地面もあります。
傾斜にはそれぞれに理由があるので探ってみましょう。
浅間山山塊や八ヶ岳連嶺など大きな山の麓は穏やかに傾斜しています。
特に南斜面は古くから人が居住しています。
山林であれば必ず傾斜しています。
平坦であれば田畑の跡か湿地や池だったかもしれません。
あらかじめ傾斜角度を知っておくことは大切なことです。
角度30度以上の斜面が高さ2mを超えて続く場合、
法律上「がけ」という定義にはまり建築に際して大きな制約を課せられます。
また、敷地自体は平坦でも、隣接して「がけ」がある場合も同様に制限を受けます。
良く注意してください。
小刻みに傾斜がある凸凹の敷地は2通りの理由が考えられます。
一つは大きな岩が土の下に点在、または列をなして存在する場合です。
基礎工事でその処理に多くの費用がかかります。
もう一つは過去に表流する水の流れがあった場合です。
今は無くてもその下は地下水脈(伏流水)となっている場合や
豪雨などで水が流れることもあるかもしれないので注意です。
ぐずぐずしていると冬が来ちゃう、秋花が咲いているうちにと、
足早にうずまきスタジオの撮影が行われました。
※うずまきスタジオ=PDOの八ヶ岳ベースキャンプ
うずまきスタジオが、ジャングル?!、いえ森のなかに浮かんでいるではありませんか!う~ん、とても美しい。
この深遠な森の中で皆様のお越しをおまちしております。
これからHPでもスタジオの写真をご紹介していきます。乞うご期待!
Photography by Makoto Matsumura
八ヶ岳エリアも朝晩にちょっと暖かみが欲しくなってきました。
そろそろ薪ストーブの季節到来です!
八ヶ岳や軽井沢に暮らして、はじめて薪ストーブを使われる方が多いと思います。私もその一人です。
「家の中でする焚き火」は、本当にしびれます。
パチパチという音を聴き、様々な形を織りなす美しい炎を眺めているだけで、幸せになります。
さてさて、PDOのオーナー様の多くが薪ストーブを導入されています。
どうも薪の火のつきが悪いとご相談がありました。
どうやら乾きの悪い薪を使われたようです。
十分に乾いていない薪を使うと、火付けも悪いし、燃やしている時にジュワジュワと水分がでてきます。
利用する半年前くらいから、できたら日当たりもよく風通しの良いところで、十分に乾かしましょう。
その目安ですが、写真のように年輪に直角に線が入ってきたら、乾いてきた証拠です。ぜひ目安にしてください。
乾いている薪(写真:上)乾いていない薪(写真:下)
その土地が「感じが良いな」と直感する理由の一つに隣接する家の印象は大きく関わっています。
そこに住む人の心の中までは一度や二度会っただけではわかりませんが、
家や庭を見るととても良くわかることがあります。
ものを大切にする人、街並や環境に配慮する人、動物好きな人、色々です。
周囲の家々をよく観察しましょう!
・奇をてらわず、バランスの良い美しい家は、周辺環境を良くします。
またその住み手も物事に対する意識も高く、現代的な感覚を持っているのかもしれません。
・建物のどこが傷んでいるかよく観察しましょう。
北側の地面にコケが生えていたりしたら要注意です。
地下水位が高く家が伏流水をせき止めているのかもしれません。
また、外壁、屋根、ベランダなど、どの様に傷んでいるか、汚れているか、
そしてその理由も検討します。
・キツツキの被害にあっていないか。
キツツキは繁殖の時期である5月頃にその縄張りを誇示するかのように外壁を叩くことが多いです。
実際にはその気持ちは人にははかり知れません。
周囲の家が被害にあっていたり、除ける対策をしていたりしていたら要注意です。
板壁であろうと塗り壁であろうと穴をあけます。
設計に際し何らかの工夫が必要になるでしょう。
・設備のシステムについて、エリア固有の共通点を見つけましょう。
凍結防止ヒーターの有無、ガスなのか灯油なのか、ボイラーのメーカーはどこが多いのかなど多くの情報を得ます。