八ヶ岳エリアも朝晩にちょっと暖かみが欲しくなってきました。
そろそろ薪ストーブの季節到来です!
八ヶ岳や軽井沢に暮らして、はじめて薪ストーブを使われる方が多いと思います。私もその一人です。
「家の中でする焚き火」は、本当にしびれます。
パチパチという音を聴き、様々な形を織りなす美しい炎を眺めているだけで、幸せになります。
さてさて、PDOのオーナー様の多くが薪ストーブを導入されています。
どうも薪の火のつきが悪いとご相談がありました。
どうやら乾きの悪い薪を使われたようです。
十分に乾いていない薪を使うと、火付けも悪いし、燃やしている時にジュワジュワと水分がでてきます。
利用する半年前くらいから、できたら日当たりもよく風通しの良いところで、十分に乾かしましょう。
その目安ですが、写真のように年輪に直角に線が入ってきたら、乾いてきた証拠です。ぜひ目安にしてください。
乾いている薪(写真:上)乾いていない薪(写真:下)
その土地が「感じが良いな」と直感する理由の一つに隣接する家の印象は大きく関わっています。
そこに住む人の心の中までは一度や二度会っただけではわかりませんが、
家や庭を見るととても良くわかることがあります。
ものを大切にする人、街並や環境に配慮する人、動物好きな人、色々です。
周囲の家々をよく観察しましょう!
・奇をてらわず、バランスの良い美しい家は、周辺環境を良くします。
またその住み手も物事に対する意識も高く、現代的な感覚を持っているのかもしれません。
・建物のどこが傷んでいるかよく観察しましょう。
北側の地面にコケが生えていたりしたら要注意です。
地下水位が高く家が伏流水をせき止めているのかもしれません。
また、外壁、屋根、ベランダなど、どの様に傷んでいるか、汚れているか、
そしてその理由も検討します。
・キツツキの被害にあっていないか。
キツツキは繁殖の時期である5月頃にその縄張りを誇示するかのように外壁を叩くことが多いです。
実際にはその気持ちは人にははかり知れません。
周囲の家が被害にあっていたり、除ける対策をしていたりしていたら要注意です。
板壁であろうと塗り壁であろうと穴をあけます。
設計に際し何らかの工夫が必要になるでしょう。
・設備のシステムについて、エリア固有の共通点を見つけましょう。
凍結防止ヒーターの有無、ガスなのか灯油なのか、ボイラーのメーカーはどこが多いのかなど多くの情報を得ます。
台風一過の爽やかで気持ちのいい秋の日、
PDOがフェローとして絶大なる信頼を寄せている写真家・松村誠氏による
「亀甲模様の家」の撮影が行われました。
撮影は朝から晩までかかります。
明るい太陽を浴びた昼間の顔、そして星空に浮かぶ顔を撮影します。
写真はそこにある”命”を写しているんです。と松村氏は語ります。
家を建てた人の思い、生活をするご家族の想い、建築家中村の情熱、
それらがその家のかもし出すオーラとなって、命が吹き込まれます。
そこに流れる”命”を感じて撮影する。
写真は不思議と、撮影する人のそのものが写りだされます。
松村氏の心の目を通した亀甲模様の家、どんな写真にできあがるか。
私達はいつもワクワクしながら待っています。
現代日本では中国から直輸入された家相は風水とも呼ばれ易学に属します。
でもそれは日本風土に適合したものではありません。
考え方を学ぶことは有意義なことですが、結果のみを鵜呑みにして支配され、
設計の自由を束縛してしまうのはとても不幸なことです。
風水学は統計学、地勢学、物理学など統合した深い学問と理解しています。
「鬼門」という言葉をしばしば耳にします。
これは中国のある特定の都市における蒙古軍や他の民族軍が攻めてくる方向を
意味します。この方向に玄関などあれば当然無防備に侵入を許してしまうわけです。
現代日本における「鬼門」とは何か?
一つには「車」に関わります。
現代の車社会において、この問題は大きく設計に影響する現代の鬼門です。
❶L字、T字型道路突き当りの土地
T字形道路、L字形道路のつきあたりの敷地は「車」の進行方向に開くことになりますから、
そちらに向かって玄関があったり重要な開口部があると、直進エネルギーやヘッドライトの圧力を受け入れてしまいます。
設計者がそれを理解さえできていれば、その方向に巨石を置いたり、
常緑樹を植えたり、窓や玄関の向きを工夫することでなんなく回避できます。
見過ごしてしまうと重大な住み手への健康被害もあるかもしれません。
❷弓なり道路の外側の土地
弓なり状となった道の外側に土地がある場合交通圧迫を受けますので注意が必要です。
河川氾濫の災害映像を見る機会が多くなりました。
蛇行する河川の外側に氾濫被害が集中するのと同じ理屈です。
勢い余った「車」の直進圧迫を常に受けますし、時には本当に侵入被害を受けることも
あります。