フェロー建築家 橋爪賢一は、圧倒的に繊細な美のセンスの持ち主であり表現者です。
存在が「美しい」とはどんな理由からでしょうか。
全ての要件が絶妙なバランスで整っているということでしょうか。
建築デザインにとどまらず、グラフィックデザイン、webデザインにも美才を発揮します。
pdoのロゴマークデザインは彼の名作です。
学生時代は、バレーボール部キャプテン、生徒会長、宴会幹事、
と、気がつくとなぜか人を束ねる世話役になっていたとのこと。
しなやかで、話しの聞き手に回ることが多いのは、
デザイナーとしての資質に重要なことです。
さて、中村との出会いは、20年以上も前に遡ります。
苦もなく進学した信州大建築学科を惜しげもなく捨てて、桑沢デザイン研究所に自らの将来を賭けました。
そこで先生としての中村と出会います。
中村との建築デザインに関する交流は、そこから始まりました。
以来、世代を超えて共に高めあって来た、と中村は言います。
多彩な色と美をもたらしてくれるフェロー橋爪氏は、PDOにとってなくてはならない存在です。
フェローである加藤実という建築家は、行動力と独特の正義感を持っています。
それは大学山岳部で仲間共に多くの達成を得て来たことに由来するのかもしれません。
住まい手の夢を、骨太な機関車のように力強い実現力で形にしていきます。
それはまるで「俺がやらなければ誰がやる」とでもいうかの如く。
PDOにとっても頼りになる兄貴的人柄です。
建築の考え方には、建築家それぞれの独自性があると思います。
中村が「線」の集積で形創ることと比べて、加藤は「塊」で建築空間を捉えます。
塊がありそれをくりぬいて空間をつくり、その中に人の営みの多様性を受け入れます。
そこには多くの「挑戦」が仕組まれていて、人が本来持っている立ち向かう勇気を鼓舞するかのようです。
中村の「和」に対して、加藤は「拓」とでも言いましょうか。
シンプルな空間から多彩な顔を表現していく才能はとても見事です。
PDO =Passive Design Orchestraは、建築家の中村とマネージングディレクター細田を中心に、たくさんの賛同者たち=”フェロー”で構成されています。
フェロー達は皆、pdoのあり方そしてデザインに共鳴して集まってきた仲間といえるでしょう。
その仲間の一人一人が、共通の意識と目的を有すると同時に、豊かな個性をフルに発揮して、PDO という組織に、広がりと多様性、多角的な視点をもたらしてくれます。
これから、ミミクリにて
フェローとして大いに活躍している建築家の加藤実と橋爪賢一をクローズアップしてご紹介していきます。
どうぞお楽しみに!
完成したアイテムガレージの家について、中村がつぶやいていました。
「建物の外観は真黒。インテリアは真白。このコントラストが見事なんです。
『ねらっていたんですか?』と振りましたら『そうなんです!』と答えてくれました。
この仕事は成功だな、と思った瞬間です。」
建築家によっては、自分の建築スタイルを住まい手に合わせてもらう方もいます。
しかし、中村は、建築家の意図と住まい手の価値観が一致した主体性の結晶となるように作りあげていきます。
プロセスの中で、住まい手との対話と交流の蓄積がデザインの中に組み込まれていきます。
「経験デザイン」とでもいうのでしょうか。
住まい手の数だけ、個性豊かな表現がうまれる。
PDO の建築実績をご覧頂くと、家のデザインが実にバラエティに富んでいるのが、その証拠。
passivedesign=受容の精神がここにも生かされています。
「お客様から刺激を受けて、PDOが変わっていく」
私たちは家をつくるプロセスで、お客様からライフスタイルのお話をうかがいます。生活と仕事のバランス、デュアルライフ、仕事のギアチェンジ、新しい家の空間、そこで過ごす時間。
そういう話が実に多種多様で刺激的でおもしろいのです。
「なるほど、そういうライフスタイルがあるのか」
「なるほど、そういう働き方もあるのか」
お客様の話に頭と心を揺さぶられ、PDOのメンバーも新しい発想で仕事と生活をもっと楽しんでいきたいと思うようになるのです。