2024.12.25

豊かな暮らし ー時のデザインー

できごと デザイン道



先日、建築相談いただいているご夫妻に建築実績のご案内をしました。
築8年目を迎え、今は2代目オーナーが大事に暮らしている「A BOOKCAFE HOUSE」です。
かつてはたくさんの本が収められていた本棚は、植物好きの新オーナーのセンスで観葉植物やこだわりの雑貨が飾られて温かみのある空間を演出しています。




「慌ただしくあちこちを巡るような旅行に行くのではなく、こういう温かみや命を感じるような家で普通に暮らしていくことがほんとうの豊かさじゃないかな。」
実績案内のあと、ぶどう栽培やワインの醸造に日々向き合っているご主人がしみじみ語られていたのがとても印象的でした。

2024.12.21

フルートの窓辺 ー10年の歳月ー

できごと



フルートの窓辺のある家」を訪れました。完成から10年の歳月が流れ、木部は全体的に経年変化で濃くなり、漆喰の壁とのコントラストが美しいです。
調湿効果のある漆喰の効果もあるのか、凛とした雰囲気が空間に漂っています。
窓辺には譜面が置かれていますが、数人でこの空間で演奏されることもあるようです。10年が経ち、あらためてオーナーが望んでいた空間ができあがっていることを嬉しく感じました。

2024.11.30

女の神山の家 ー建築実績にて公開ー

できごと


女の神山の家」建築実績に公開しました。
蓼科高原の標高1,600mのカラマツが美しい別荘地です。

2024.11.22

Mimicry Style ―135度への字の家―

デザイン道


アスプルンド設計の「森の墓地」は1940年の建築作品です。
日本で言うところの斎場、セレモニーホールです。

葬儀で集まった親戚、新旧の友人たちの微妙な距離感は今も昔も変わらないのでしょう。
待合ホールに置かれる椅子をデザインしたのもアスプルンドです。
この4人掛けの椅子が直線ではなくへの字に曲がっている理由は、
この建築家の人への愛情の深さを物語っています。
横並びではあまりによそよそしく、かといってL字ほど親密でもない、
への字型が関係性からしてよいバランスだということです。


大自然のなかにおける人の家でも、
人と自然との関係性、距離感を大切にしたいと思います。
その解がへの字型プランです。
森、動物、水流と建築がなじむあり方は、
PDOが追い求めるデザインです。

2024.11.18

見立て ーそこに建つ姿が見えるー

デザイン道



標高1,600メートル超えの蓼科の別荘地。別荘地内のPDOの施工した家の外観をご覧になられた方から相談をいただき、検討されている敷地を中村と見てきました。
最近にしては珍しく緩やかな傾斜の林間の敷地。敷地に立つと抜けの方向も見え、どのようなプランが理にかなっているかのかがわかります。
敷地が求めるものと建主の希望、折り合いつけて最適解を探ります。

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