2012.04.08

次世代へつなぐ宝物

できごと

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今、大泉図書館(金田一図書館)で開催されている写真展では、公共工事の関するものの他、わが南麓の宝「谷戸の古民家」に関する展示も、同時にパネル展示させてもらいました。いつも私たちが生活道路としている古民家を縦断する路。
100年前の人々の声を聞きながら歩いてみてはいかがでしょうか。

2012.03.13

小布施の町を歩く

できごと

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先週、あいにくの雨模様ではありましたが、長野県の小布施の町を、CMrとして以前より家づくりの相談をお受けしているお客様と一緒に歩きました。小布施と言えば栗が有名ですね。秋には多くの観光客が訪れ、たいへん賑わうようです。写真は、小学校に隣接する町の図書館「まちとしょテラソ」です。
  
建物の設計は茅野市民館も手がけられたナスカの古谷さんで、校庭より70~80㌢下がっている落ち着いたフロアーや森を思わせるようなデザインなど建築的な見所もたくさんあるのですが、私の興味は建設までのプロセスでした。
  
サイトでも紹介されていますが、膨大な時間と手間をかけ、町民主体のプロジェクトとして、この建物が出来たことが感じられます。この「まちとしょテラソ」は「学びの場」「子育ての場」「交流の場」「情報発信の場」という4つの柱による「交流と創造を楽しむ、文化の拠点」という理念のもとに建築されています。
  
わたしたちが多く関わる住宅とは、規模や用途はまったく違います。ただ、住み慣れた町で集まって暮らす、家族の変化に対応できなくなった古い家を建て替える、都会から移住するなどの住宅建築においても、そのきっかけを丁寧に読み取り、家族や地域、自然との繋がり方を一緒に考えながら、信頼のおけるデザイナー(設計者)と共に形にしていくというプロセスがとても大事なのです。
  
CMr(コンストラクションマネージャー)の仕事とは、 住まい手からの依頼に基づいて、 家づくりの各プロセスを補助者としてマネジメントしていく仕事だと考えています。
  
主体はあくまで住まい手、一歩ひいてご家族の未来に想いを馳せながら、寄り添っていくことを意識しています。

2012.03.04

氷の華 2012

できごと

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この冬は寒かったですね。薪が後一週間ほどで枯渇してしまいます。ものすごく心細いです。へムロックヒル(我が家の名前)では薪ストーブ1台きりの暖房です。これで18年間の冬を乗り越えてきました。さて・・・・、どうしようかな。
  
そんなへムロックヒルの名物、氷の華です。条件が整うと風呂の窓に咲きます。氷が発達していく様は植物が育っていくのとそっくりです。
  
どうです!今年の華は!見事でしょう?

2012.02.23

直感的なデザイン

できごと

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45年程前にデザインされた避難口誘導灯です。銀座ソニービルの地下1階にあるマキシム・ド・パリにあります。
 
紳士淑女が集う大人の社交場として知られるマキシムは、アールヌーヴォーの芸術に彩られた19世紀のパリの様な室内空間です。
 
そんな優雅な雰囲気を壊さぬよう、誘導灯さえもアールヌーヴォー様式にまとめ上げられています。
 
角を取り、炎のイラストがかわいらしいデザインですが、本来の目的である非常口を示す機能は、「赤い炎」という直感的なデザインによって失われていません。
 
華やかな室内空間の中でアクセント程度に感じさせるデザイン処理に上手さを感じました。

2012.02.16

旅の友は赤青鉛筆

できごと

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去年の大震災があった日、私は北海道の寒冷地住宅視察旅行の帰り、首都高速走行中のバスの中でおきた。末期を覚悟したと同時に職業癖で、超高層ビルの層間変異の様子に見とれているうちに揺れはおさまり、そして私は生きていた。

そんなこともあり遠方への旅行にご無沙汰している。先日事務所の大掃除(いつも唐突に始まる)をしていたら、数年前に訪れたフィンランドの資料がボロッと出てきた。

私は日常のドローイングでもそして、旅の友としても赤青鉛筆が欠かせない。最近はこれが1ダース単位で売っていない。1本ずつ個包装になってまるで天然記念物あつかい。これ1本あれば黒鉛筆とあわせればオールカラー表現が可能なのに・・・。

訪れたアルバー・アールトの記念館のしおりの片隅に、その場でひらめいた照明器具のラフスケッチを発見した。北欧の光は独特だ。白くやわらかなマットな光だ。感覚が刺激を受けたのだろう。なかなか良いデザインだ。

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