2012.07.29

土壁流行

できごと

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かつて、家を持とう!ということになるとまずハウスメーカーを検討、ということがほとんどだったと思います。モデルハウスも完備されて、完成のイメージがしやすいですから、間違いがない、安心、安全・・・・、そういうことでしたでしょう。
  
でも、最近では家づくりに関して一歩前進した動きを感じています。設計事務所に頼むほどではないにしても、自分のイメージをセンスよく実現してくれる、「設計力のある工務店」の人気が高まっています。私たちPDOには最近そのような指向の建て主さんからの問い合わせが多いのです。
  
確かに高度成長期のこの国では、豊かになる生活と比例して住宅を量産しなければならない時期がありました。必要とされたのがハウスメーカーの品質の一定化と工期短縮。一方で設計と施工が分離した流れ作業体制。
  
時代は変わりました。
  
必ずしも効率的でなくて良い。急がなくてよい。そんな建て主さんは土壁を希望する事が多いです。最近の指向と一致します。そんなニーズにこたえるように雨後の筍のように、多くの土壁メーカーが出現して、我こそは一番!と主張するものですから、もう何がなんだか分からなくなってきた今日この頃です。

2012.07.25

歴史の断面

できごと

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明治生命館の入口に見られるデザイン処理です。
  
秩序だった外観を分断するかのような入口ですが、外壁の断面となる部分を黒のスチールプレートで丁寧になぞっているのにこの建物への敬意を感じました。
  
窓台の途中を切断することでモノの厚みを感じ、形を捉えることができます。普段見られない視点から歴史を感じ取ることもできます。
  

明治生命館は1934年(昭和9年)に東京丸の内に竣工しました。1945年~1956年までアメリカ極東空軍司令部として接収され、連合国軍最高司令官の諮問機関である対日理事会の会場として使用されました。マッカーサー総司令官もこの会場で開催された会議に何回も出席しています。1997年、昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定されました。

2012.07.17

石の表情

できごと

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石と芝生の相性の良さを感じる広場がありました。
  
全体的に芝生の緑が映える中で、人が歩きやすいように石畳が敷かれ、木陰になる場所に石のベンチが並んでいます。
  
石畳は切り出す時のノミの跡をあえて見せ、雨の時などに足が滑らないように、ストライプの凹凸がつけられています。
  
石畳の上を歩くことで、芝生が傷みづらいという効果もあります。
  
石のベンチは石本来の量感を感じさせるデザインになっており、人が触れるところはツルツルとした手触りのよい水磨き仕上げで、それ以外の部分は逆に荒々しい表情になっています。
  
石畳の配置に遊び心を感じながらも全体的には整然としています。歩く時の「コツコツ」という音がまた風情があります。

2012.07.05

ぼうぼう結構!

できごと

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八ヶ岳南麓に移住してもう18年目になります。
  
実は今年初めて庭に芝種の追い蒔きをやめました。芝といってもケンタッキーブルーグラスといって牧草です。ゴールデンウイークの恒例行事としていました。
  
庭木は18年を経て、大きく育ちました。犬桜、ブナ、ヤマツツジ、かつら、紅吉野、そしてメインのミズナラ。
  
地面は常に木陰でもう雑草が異常に成長する事はなくなっていました。それが条件反射的に春になると芝種の追い蒔きをしていたのでした。
  
愚かしいことにやっと気づきました。そんなわけで今年からは草刈もせずほったらかしにする事にしました。
  
そうしたらあら不思議!稚児ゆり、ミツバ、青紫蘇、フタリシズカ・・・・、様々な山野草が競うように生えてきたではないですか!
  
自然林の林底さながらの趣です。あえて手を加えない勇気。
  
ぼうぼう結構!

2012.07.03

今年の収穫

できごと

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駐車場の脇にあるレッドカーラント(赤すぐり)です。
  
昨夜、ブラマンジェに添えて食べてしまったので、少し残っている程度です。
  
庭の果実を目当てにやってくる鳥たちと分けあっています。

争って取り合わない、分かち合う気持ち。なかなか難しいことですが、これもパッシヴな暮らし。
   
まだまだ、修行は続いています。