お引渡しが去年の12月。そろそろ1年目を迎えるソーラーシステム導入の家を、新たに設計依頼をいただいたSご夫妻に、内覧していただきました。
今日はこの秋一番の冷え込み。しっかり霜も下りました。ということはぴかぴかの晴れということ。そんな時このパッシヴソーラーシステムは本領発揮します。
82歳のお母さんも同居する家。「こんなに気持ちが良い家ならば安心して連れてこれるね。」
こんなにあったかくて維持費はゼロなんです。
1890年、帝都一の繁華街浅草に凌雲閣、浅草12階はあった。高層建築のさきがけとして雇われ外国人建築家、ウイリアム・K・バートンが設計した。
1914年経営難から設計者の制止を無視し、エレベーターを設置してしまった。これには構造的に無理があった。
そのせいか、1923年の大正の関東大震災で崩落した。
その後、森下仁丹が少し場所を移して再現した看板塔が仁丹塔だ。オリジナルの凌雲閣には76もの窓があったが、再現された塔にある窓はすべてフェイクだ。とてもキッチュな趣のある、いかにも野暮ったい下町のランドマークとして、私にとってふるさとのシンボルだった。
その仁丹塔も15年程前には撤去され、いまはコンビニになっている。
めまぐるしく遷移する文明。たった100年前のことが遠い過去に感じる。変わらずに建ちつづける建築。建築家の夢だ。