2012.10.31

石炉

できごと

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庭にあると何かと便利な「石炉」。暮らしの中で火を身近に感じることができます。
  
この石炉は中村がデザインをしました。自然石を円形に並べ、その周りに枕木のステージを作るアイディアです。

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ここでは既存家屋にサンルームも増築しました。薪ストーブを設置し、屋根の上には何と「物見台」も載せました。ここから南アルプスが一望できます。
  
庭で火を楽しみ、物見台で一杯・・・そんなオーナーの楽しむ様子が目に浮かびます。

2012.10.30

浅間テラス

できごと

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「浅間テラス」という千ヶ滝の別荘地に行ってきました。まず驚いたのがここでは軽井沢特有の湿気が感じられなかったことです。辺りを見渡しても苔生した様子も見当たりません。
  
管理事務所の方に聞いてみると、別荘地にする前はやはりここも湿気があったそうです。森を切り開いて風通しを良くしたことで、ここまで変わることを知りました。

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グランドデザインもとても清々としています。浅間石を斜めに積み上げ、自然の起伏のようなカーポートがとても馴染んでいます。別荘地全体に連続性が感じられ、とても居心地が良いです。

2012.10.29

浅草仁丹塔

できごと

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1890年、帝都一の繁華街浅草に凌雲閣、浅草12階はあった。高層建築のさきがけとして雇われ外国人建築家、ウイリアム・K・バートンが設計した。
  
1914年経営難から設計者の制止を無視し、エレベーターを設置してしまった。これには構造的に無理があった。
  
そのせいか、1923年の大正の関東大震災で崩落した。
  
その後、森下仁丹が少し場所を移して再現した看板塔が仁丹塔だ。オリジナルの凌雲閣には76もの窓があったが、再現された塔にある窓はすべてフェイクだ。とてもキッチュな趣のある、いかにも野暮ったい下町のランドマークとして、私にとってふるさとのシンボルだった。
  
その仁丹塔も15年程前には撤去され、いまはコンビニになっている。
  
めまぐるしく遷移する文明。たった100年前のことが遠い過去に感じる。変わらずに建ちつづける建築。建築家の夢だ。

2012.10.24

軽井沢ワークスMAP

できごと

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軽井沢での仕事はさかのぼること20年!それも北軽井沢でした。小規模なホテル「みやこわすれ」です。
  
一体どれくらいの実作があるだろう?一つ一つ記憶をたどりながら、MAPにポイントを落としていきました。全て鮮明に覚えています。楽しかったプロセス、苦労した工事監理・・・・。
  
全部で23棟ありました。こうしてみると中軽井沢に仕事が多いですね。

2012.10.22

八ヶ岳おろし

できごと

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ヘムロックヒルは八ヶ岳南麓のなかでも大泉にある。世に言う「八ヶ岳おろし」がさぞやビュービューと吹くと思われがちだ。ところがそれは全然違う。森林が多く残っているせいもあるだろうが、吹きさらしの畑の筋を別にすれば、ほとんどの冬風は取るに足らないものだ。
  
ところが双葉から先、甲府盆地には「八ヶ岳おろし」が存在する。大概の甲州人はこれを嫌う。ブロックも飛んでしまうといわれるこの風、双葉の航空学園のある辺りが一番すごい。グライダーの滑空に適するわけだ。
  
実はこの風、諏訪口と呼ばれる岡谷の方から小淵沢を経て吹いてくる北風と、軽井沢の方から佐久、野辺山を経て吹いてくる北風が、合流したものだ。八ヶ岳を中心にしてそれに迫る南アルプス、秩父山系のせいで、風に加速度がつき八ヶ岳の両脇を吹きぬける。ちょうど合流点が双葉の辺りだ。だから強力なのだ。