偶然通りかかった建物の玄関先で、ラッパのような筒を見かけました。筒の先は2階の床まで伸びています。
もしかしてこれは、、、
家の中の人と直接話が出来るでは?
さらに筒の一部に押釦の様なものがあります。ここを押すと家の中でチャイムが鳴るのかもしれません。
もしそうだとすると、なんて楽しい仕掛けでしょう。玄関前のアクセントとしても面白いです。
明治時代の建物で見た障子の組子です。職人技を存分に発揮した手の込んだ仕事です。最近の住宅ではほとんど見なくなりました。
よりシンプルなデザインを良しとする現代において、こういった手間のかかる仕事は排除されがちです。コストの問題もあり、なかなか実現に至りません。
今はもしかするとニーズがないのかもしれませんが、いつか時代が巡ってこのデザインにしたいときに作れない、、、そんな事が起きるかもしれません。現に、色々なところで職人さんの後継者不足が問題になっています。
手間を省き、合理化を図るこの先にどんな未来が待っているのか。
自分たちに出来るのは、こういった歴史の上に今があることを知ることです。その上で今後何を選択するかで未来が変わってきます。