樹々を見に行った浅川造園さんの苗場。2年かけてコツコツとつくった見事な石積みの擁壁がありました。いまでは石積みのできる職人さんはめっきり少なくなりました。
浅川さんの元で働く若い職人さんたちに、自らの手でつくりあげることの大切さなども教えるために雨の日や現場作業の合間などで手作業で石を削り、積み上げたそうです。
石積みの基本形は、一つの石がそのまわりの六つの石とそれぞれかみ合っている事。そうすることによって石がそれぞれ安定し、安心感のある安全な石積みとなるのです。
自然界には蜂の巣や石鹸の泡ぶくなどのように六角形が数多く存在します。最小限の材料で安定した構造をつくることができるのです。自然から学んだ先人の知恵なのでしょうか。
NATURE’S DESIGN、大自然のつくるかたち。PDOの大事なテーマでもあります。
前回の北欧家具のご紹介に続き、今回は国内の家具をご紹介したいと思います。
飛騨産業・森のことばシリーズ
海外メーカーとの大きな違いは、日本人に合わせた寸法体系です。例えば椅子の座面が低めに設定されていたり、それに合わせたテーブルも出ていたりと、日本人の暮らしのニーズに応えた商品が揃っています。
中でも森のことばシリーズ(画像上)は、ひと目でわかる存在感とあたたかみがあります。
この家具は今までの常識では考えられなかった、木の「節」がある木材をあえて使うことで、画一化された美意識に訴えるコンセプトを持っています。資源の有効利用にもつながります。
日進木工
こちらも高山ブランドでおすすめの家具メーカーです。飛騨産業と同じく日本人にあったスケール感が特徴です。
こちらはどちらかというと小ぶりで繊細な印象の家具が多く、それでいて包み込まれるような座り心地と、人の手が触れる端部へのこだわりが感じられます。
ご検討中の方はぜひショールームでご覧になってみて下さい。
天神の曲がり家は、昨年の引渡し後は週末住宅として時々利用されていました。随分先だと思っていた、ご一家の引っ越しの時期も近づいています。1メートルを超える2月の大雪にはびっくりされたようですが、自然と向き合うこの地での暮らしを、ワクワク、ドキドキしながら待ち望んでいます。
わんぱく盛りのこども達もこの春から地元の小学校、幼稚園へとそれぞれ元気に通いはじめます。
家が建ち、ご一家の暮らしがはじまり、春以降には庭の計画も少しづつ進んでいきます。生き物や自然と応答しながらの新しい暮らしがいよいよスタートです。