我が家に引き取られて約4年目を迎えたしだれ桜。ご近所の早起きさんはどんどん花開いているというのに寝坊助さんはいつまでたっても固いつぼみのままでした。しかしここ最近暖かい日が続いてくれたおかげなのでしょうかやっとこさやる気をだして咲いてくれました。
のんびりなのは一体誰に似たのだろうと思っていたのですがどうやら若くて元気な木は早い時期に開花する老木にくらべ少し遅れて花を咲かせるそうです。
そんな話を聞いて人間と桜って似ているなぁと、ふと思ってしまいました。
樹々を見に行った浅川造園さんの苗場。2年かけてコツコツとつくった見事な石積みの擁壁がありました。いまでは石積みのできる職人さんはめっきり少なくなりました。
浅川さんの元で働く若い職人さんたちに、自らの手でつくりあげることの大切さなども教えるために雨の日や現場作業の合間などで手作業で石を削り、積み上げたそうです。
石積みの基本形は、一つの石がそのまわりの六つの石とそれぞれかみ合っている事。そうすることによって石がそれぞれ安定し、安心感のある安全な石積みとなるのです。
自然界には蜂の巣や石鹸の泡ぶくなどのように六角形が数多く存在します。最小限の材料で安定した構造をつくることができるのです。自然から学んだ先人の知恵なのでしょうか。
NATURE’S DESIGN、大自然のつくるかたち。PDOの大事なテーマでもあります。