我が家のコナラの木に5〜6個なっています。ドングリの実、葉っぱの形からして、コナラであることは間違いないと思うのですが、写真のような実がいくつかついているのです。
クヌギのドングリに似ているのですが、まさか寄生している訳でもないでしょう。
いろいろ調べてみましたが、結局わかりません。ご存知の方がいらしたらぜひ教えてください。
久しぶりにアキ子さんの家を訪ねました。離れの増築を相談されたからです。7年を経て内部の木も良い感じの飴色になっています。
設計段階で私がこだわったこと、アキ子さんがこだわったこと、全てが良い結果になっています。
そんな程よい開放感のリビングダイニング。ダイニングの正面の壁一面が黒板になっています。聞いてみますと、壁を黒板にしてしまう塗装があるのだそうです。なんて大胆な発想。
細かく見てみますと、家族の情報交換の場となっているようです。この家族のすべてがここに集約されているかのよう。
私は建築を産むことは出来ますが、育てるのはオーナー自身。設計の意図は補強、補完されて、なんてたくましく育ってくれたのでしょう。
ヴォーリズ建築を的確に表す言葉が、上手く見つかりません。分析や解読に全く苦労のいらない、さりげない表情が居心地の良さを感じさせます。
そんな中、保存されている洋館群を囲う、煉瓦の塀にこだわりを見出しました。一つとしてまともな煉瓦を使用していないのです。変形してしまったもの、割れているもの、焼き損じて二つが一つになってしまったもの・・・・、100年を経ても、ヴォーリズの意思、メッセージがあるでしょう。
「人類はみな兄弟」と聞こえてきました。
軽井沢で進行中の「モーエンセンと語る家」オーナーの、東京の旧家取り壊しの際、廃棄を免れた保存建築部材の数々に中に、「結霜ガラス」と呼ばれるガラスがあります。これを、「モーエンセンと語る家」で、建具にはめ込む明かり取りとしてよみがえります。
その「結霜ガラス」がなんと、ヴォーリズの近江八幡の自邸玄関ドアに、はめ込まれているではありませんか。片や滋賀、片や東京。距離は離れていても建築年代が共通していたのでしょう。「結霜ガラス」は時を経て、ヴォーリズの育てた軽井沢で再び安住することになります。
グルグルと回る縁の渦の脇で、呆然となる自分がいます。