軽井沢で進行中の「モーエンセンと語る家」オーナーの、東京の旧家取り壊しの際、廃棄を免れた保存建築部材の数々に中に、「結霜ガラス」と呼ばれるガラスがあります。これを、「モーエンセンと語る家」で、建具にはめ込む明かり取りとしてよみがえります。
その「結霜ガラス」がなんと、ヴォーリズの近江八幡の自邸玄関ドアに、はめ込まれているではありませんか。片や滋賀、片や東京。距離は離れていても建築年代が共通していたのでしょう。「結霜ガラス」は時を経て、ヴォーリズの育てた軽井沢で再び安住することになります。
グルグルと回る縁の渦の脇で、呆然となる自分がいます。