2024.10.26

敷地の見立て ー建築の総合診療医ー

デザイン道



霧ヶ峰高原近くの別荘地。数少ない絶景山岳眺望の敷地です。
土地の検討段階でご相談を受けることが多く、土地購入の申し込みをされた方からご依頼を受けて敷地を見てきました。

敷地は急傾斜地。道路からの離隔距離を考えると建物が建つ位置は急斜面です。設計も施工もとても難易度の高いプロジェクトになると思います。希望の間取りや暮らしがこの場所で実現可能かなのかどうか?住まい手にとっては重要なことです。

この敷地をどのように見立てるか。身体の診断をする医師と同じように責任の重い仕事です。ロケーションや地形・地勢、敷地の植生、周辺の微気候、伏流水・漂流水、インフラなど見る要素は多岐に渡り、建築の総合診療医という役目でしょうか。

数々の実践を重ねてきたPDOに求められていることだと感じています。個別の専門領域だけでなく、その繋がりや関係性を読み解く力が必要です。