久しぶりにアキ子さんの家を訪ねました。離れの増築を相談されたからです。7年を経て内部の木も良い感じの飴色になっています。
設計段階で私がこだわったこと、アキ子さんがこだわったこと、全てが良い結果になっています。
そんな程よい開放感のリビングダイニング。ダイニングの正面の壁一面が黒板になっています。聞いてみますと、壁を黒板にしてしまう塗装があるのだそうです。なんて大胆な発想。
細かく見てみますと、家族の情報交換の場となっているようです。この家族のすべてがここに集約されているかのよう。
私は建築を産むことは出来ますが、育てるのはオーナー自身。設計の意図は補強、補完されて、なんてたくましく育ってくれたのでしょう。