PDOにご依頼いただく方の土地には、豊かな植生が見られることが多くあります。
そしてまた、平らな土地などは皆無で、いずれも法面が多く見られます。
法面をどう仕上げるか。
建物を建てる際にどうしても失われる植生を、できれば取り戻したい。
と、私も施主様も考えます。
それは、植生を含めたその土地に魅了されているからでしょうか。
よくある牧草を使った法面処理は、慎重に行い
できればその地の植物に戻していきたい。
そのための実験を、事務所の敷地内法面で行っています。
今年の4月23日、表土を剥いだところ(工事後の状況を再現)に植栽ネットをはり
ネットの間に、植栽を植え込み、腐葉土をかけて仕上げました。
そして6月3日現在の様子はこちらです。
雨風にあたり、上にかけた腐葉土の多くは流れていますが
植えた植物や苔が定着して葉を広げ、植栽ネットもさほど気になりません。
公共工事や店舗で見られる植栽ネットですが
丁寧に、間に石や苔や植物を入れ、凹凸をつけることで
より自然な雰囲気に仕上げることができそうです。