八ヶ岳の森は軽井沢とは違い土壌が豊かではありません。
火山活動、地質変動が太古の昔だったことで、
養分が下界に流失してしまったこともあり、
土壌、というより石層の上に森が形成されています。
今日視察に訪れた森は標高1500mの天然林です。
ミズナラ、コメツガ、ニレ、リョウブ、ズミ、オオヤマツツジ、サラサドウダン・・・、
それほど豊かな植生とは言えません。
樹齢は数百年と思われますがどの樹も大きく育てないでいるようです。
去年秋の台風の影響でしょう。
大きなミズナラが倒れています。
広葉樹がそうなるのは稀なことです。
はがれた根を見てみて原因がわかりました。
大きな岩の上に根を張っていたことで横根はそこそこありますが、
直根(まっすぐ下に伸びる根)が皆無です。
かわいそうに・・・・・。
同行したフェロー建築家の上條さんもびっくり。
ちょうど150の体がすっぽりおさまってしまいました。
まるで森わらし、フェアリーみたいで面白いですね。
中村@PDO