自然環境豊かなエリアではたとえ平坦に見えても地面は傾斜していることが普通です。
また、小刻みに起伏のある地面もあります。
傾斜にはそれぞれに理由があるので探ってみましょう。
浅間山山塊や八ヶ岳連嶺など大きな山の麓は穏やかに傾斜しています。
特に南斜面は古くから人が居住しています。
山林であれば必ず傾斜しています。
平坦であれば田畑の跡か湿地や池だったかもしれません。
あらかじめ傾斜角度を知っておくことは大切なことです。
角度30度以上の斜面が高さ2mを超えて続く場合、
法律上「がけ」という定義にはまり建築に際して大きな制約を課せられます。
また、敷地自体は平坦でも、隣接して「がけ」がある場合も同様に制限を受けます。
良く注意してください。
小刻みに傾斜がある凸凹の敷地は2通りの理由が考えられます。
一つは大きな岩が土の下に点在、または列をなして存在する場合です。
基礎工事でその処理に多くの費用がかかります。
もう一つは過去に表流する水の流れがあった場合です。
今は無くてもその下は地下水脈(伏流水)となっている場合や
豪雨などで水が流れることもあるかもしれないので注意です。