崖にへばりつくように建てられたこの建物。佐久市岩村田にある「鼻顔(はなづら)稲荷神社」といいます。いわゆる「懸崖造り(けんがいづくり)」の寺院建築です。移動中に偶然見かけて、気になったので立ち寄ってみました。
中は細長い通路の様になっています。画像左側は全面開口で岩村田市街を一望できます。眼下には川が流れ、桜並木が続く景勝地です。一方右側はどこまがでも崖や壁が続いています。
少し調べてみると、仏様や観音様というのは岩屋や崖などに安置されることが多く、そこにお堂を建てて祀ると、必然と懸崖造りになっていくそうです。
一見、奇抜に見えるこの形も、実は必然的な理由がありました。築450年の「機能美」です。