PDOでは表現上必要であれば、木造であろうとも、柱や梁を鉄にしたり、階段を鉄にしたりします。
難しいのは異種の材料が出会う部分です。ここにデザイン処理の工夫が必要です。
「天神の曲り家」では階段を鉄骨製にしました。リビングルームから山並みを望むメインのシーンは、階段と一体化しています。木造階段では部材が厚く、大きくなるためにどんなにデザインを工夫しても限界があります。
そこで鉄骨階段といたしました。軽やかですから存在感のバランスがうまく取れます。
難しいのは木の造作との取り合いです。
「離して縁を切る。」
「かみ合う。」
「貫入する。」
いろいろあります。