週末、岐阜と滋賀へ建築視察に行ってきました。
岐阜では今年7月にオープンしたみんなの森ぎふメディアコスモスを訪ねました。1階はギャラリーやイベントホール、2階が図書館になっています。
見どころは県産材のヒノキを積層させた天井です。緩やかなカーブを描きながら、包みこまれるような空間は圧巻です。実現のために多くの知恵と努力が必要だったことも感じながら、ヒノキの香り漂う空間に各々思い思いの時間を過ごしました。
グラフィカルなグローブの上には明かり取りの天窓があり、夏場は空気が抜ける仕組みです。また、白い丸柱は雨樋を兼ねるなど、シンプルに見せるための様々な工夫がありました。
この施設は工事を始める前に庭づくりを行っています。工事中も積極的にイベントを開くなど、市民と一体となって進めてきたプロジェクトでもあります。ここでは人々が主役であり、建築は裏方。当たり前のようですが、そうでもない施設も多いのです。だからここを訪れた人たちは皆楽しそう。プロセス含め、公共施設のあるべき姿を見ることができました。