白樺湖の西の、よく手入れされた英ガーデン。その入口のあたりにとてもよい具合にゴールデンアカシアがある。遠景の中にも映え、良い目印にもなっている。
なぜか皆これを真似る。いつの間にか植木屋さんの人気樹種になった。河川堤防保護のため植えるニセアカシアと同様、旺盛な繁殖で根を張り巡らせるのだ。短期間のうちに大地を被う。在来種はひとたまりもない。
あろうことか湖畔にゴールデンアカシアを大量に植えて「黄金アカシアの森」などといって客寄せしているから腰を抜かした。やってよいことと悪いことがある。大変なことになる。
今や毎日の様に多く生物種が絶滅していく。かの恐竜が隕石の衝突で絶滅したときもほとんどの哺乳類は生き延びたという。そんな大絶滅の何倍もの勢いでこの100年足らずの間に、絶滅がつづいている。地球の生命は全てが平衡バランスをたもって成り立っている。何かが絶滅すれば連鎖して大量繁殖し、何かがまた絶滅する。人が生存する条件が危機に瀕している。人自身が招いていることだ。
なにはともあれ、この高原ではめっきりカタツムリを見なくなった。なにが起こっているのか?