小学6年生ころ御徒町の本屋で買ってもらった、「頭の体操」は当時の私にとって愛読書の1つだった。その中に、妙な曲線図形があり「これは何か?」という設問があった。
日本の主な山岳名と主要な河川の源流から河口まで、日本地図に描いて見せることの出来た、いわゆる地理オタクでもあった私には、これが日本列島の標高2000メートルの平断面であることは一瞬でわかった。
さて、数十年の時を経て、そんな事をふと思い出し、八ヶ岳が国定公園に指定されている、標高2200メートルラインの断面形どんなだろう?ということで早速描いてみた。巨大な洪水が襲い全てが水没してしまったら?そんな事を空想しながら絵にしてみた。
なんて味わい深い図形なんだ・・・・・。南北に連なる険しい岩の連続はゴジラの背びれを思い出す。
私がそして私の父がこよなく愛し、くまなく歩いた八ヶ岳の峰峰は永遠であって欲しい。